それって本当にいい方法?
誰かから助言を求められたとき、部下や後輩に何かを教えるとき、あなたがよくアアドバイスをしていないか?
「モデルをみつけてとにかくまねること」
「人に聞くのがいちばん早い」
「まずはとにかくやってみることだよ」
確かにどれも試す価値はありそうです。しかし、目の前の相手にとってはどうでしょうか?
もしかしたら、それはあなたにとって最適な方法であって、目の前の相手にはもっと違う方法が合っている可能性があります。
物事を学ぶスタイルは人それぞれ
アメリカで開催された人材育成カンファレンスにしたときに印象的だったのは、ラーニングスタイル(学習スタイル)に関する研修プログラム、商品、システムの多さでした。例えば、最初にラーニングスタイルのテストをして、スタイル別に部屋を分けて違う方法で研修するという具体的な手法から、会議などに持ち込むスタイル別の絵が描かれたマグカップやシール(それらでお互いのスタイルを意識しながらコミュニケーションを交わす)などの面白グッズまでありました。
物事を学ぶスタイルは人それぞれ違うというスタンスのもと、個人が最も早く学習できるような環境をつくることを研修や人材育成の領域で重視しているのです。
では、どのように相手のラーニングスタイルを把握し、活かすのか。その方法を検討してみましょう。